第169号で、ネットに書かれている永倉の名言を3件紹介した。その後、見つけたものを掲載する。
憂鬱の機械 主催者・極東極楽(「バントの行方。」)≪>好きな言葉は?
永倉萬治「真実を伝えるためには事実を曲げても良し」≫主催者の自己紹介の中に出てくる。
どの本に出ている言葉だろう?どんな文章の展開のなかで使われているのだろう?
永倉の真意が伝わっていればいいけど。ちょっと気になる言葉ではある。
僕が電話を掛けている場所 主催者・野火朋朗(「有難いオコトバ」)≪僕が彼の文で深い感銘を受けたのは『友達は出来るだけ作らない方が良い』と『この世で二番目に簡単なのは正論を吐く事だ。何が一番かは自分で考えなさい』だ。 言葉通りに受け止めるには難しいが、それなりに納得しつつも考えさせられる。≫
「友達……」は、どこかで見た記憶がある。
たしか、この後にもう少し言葉が続いていたような気がする。ちょっと宿題。
つぎはリンク集に紹介してある「かっぱ」こと石原敏弘の新ブログにある。さまよえる魂〔スピリチュアル〕を野に放て 主催者・いしはらとしひろ(「良い習慣」)
≪永倉万治さんのエッセイに書いてあったけれど
中年になると習慣だけだ、というのが良くわかる。
これを読んだときは中年一歩前だったので、
はぁ、そういうもんか。と思っただけだったけれど、
リアルに中年域に突入してくると痛いほどわかる。
習慣(それもどちらかと言うと悪い習慣)が
服を着て歩いているようなもんだ。≫これは『晴れた空、そよぐ風』にある「三十を過ぎると習慣だけしか残らないというが」のことを言っているのかなあ。ちょっと不確か。
最後はネットではなく、すでに書いたことがある言葉である。本のあとがきに出てくる。『OTV』 著者:ホイチョイ・プロダクション(「打上げパーティー」)
≪本文で再三使わせていただいた、『ものごとにキョリを置いて見るほど野暮なことはない』というフレーズは、永倉さんのコピーである≫
例えば本文にこんな風に出てくる。
≪かの小林信彦氏と糸井重里氏が、さる対談の中で、スチュワーデス物語の見方について、次のような主旨の発言をされている。「一番ダメなのは、バカにしながら楽しんでいる、というポーズをとることですね」(略)お二人がおっしゃるのは、ごもっとも。ものごと、キョリを置いて見るほど、ヤボなことはない。TVも同じ≫
以上、見つけた永倉の言葉を羅列したが、これはあくまでもネットの主催者が気に入った言葉ということで、多くの人の賛同を得ているとか、永倉本人が自薦した言葉というものでもない。私としては、これを見たアナタがおもしろいとか、くだらないとか、なにか感じてもらえたら、それで充分である。
挿図は『OTV』第1章扉頁の挿絵。 画:M.MATSUDA。名言集には関係ないが、なんとなく掲載。
(追 記 07.07.22記)『友達は出来るだけ作らない方が良い』について気になっていたが、「友達」に関する永倉のエッセイを見つけた。
『晴れた空、そよぐ風』のなかの「人間関係の苦労をさける奴はくずになる」である。一部を抜粋をする。
≪人間関係において大事なことは、実にシンプルだ。要するに、人には親切にする。そしてそのことに見返りを決して欲しがらない。なるべく欲しがらないようにする。自分は友達などいらない風に生きていく。この三つができれば友達がたくさんできる。それができない場合でも友達はできるけど、そういう関係を僕は魅力的とは思わないことにしている。誇りを持って生きたいじゃないの≫
≪もう一回いうけど友達をつくりたかったら友達なんかいらないと思え。これが僕の学んだ教訓だ≫
これが永倉の言いたかったことだと思う。
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