『星座はめぐる』のあとがきに、作品の出典について書かれている。≪この本は『オール読物』で連載した「寄り道コレクション」をまとめたものです。それに『日本カメラ』に連載した何本かと「テキサス通信」「サム・シェパードには、会えなかった」が『ブルータス』に書いたものです。最後の三本は、脳溢血をやってから書きました≫
「寄り道コレクション」は『オール讀物』に1986年10月号から89年4月号まで、31篇連載されている。
『日本カメラ』の連載は「ショート shot ストーリー」で、86年1月号から12月号までの12回である。
「寄り道…」からの『星座…』への収録は、30篇である。
86年11月号の作品は、収録されていない。
『星座…』は全部で42篇である。
42篇からこの30篇と『ブルータス』の2篇と書き下ろしの3篇を引くと、残りは7篇となる。
この7篇が『日本カメラ』の連載12篇のなかにある、はずである。
調査時点で、私は『日本カメラ』を9冊手に入れていた。
その内訳は、収録作品 4篇、未収録作品 5篇であった。
残りを確かめるために、池袋の古本屋へ出かけた。
ここに『日本カメラ』のバックナンバーがかなり揃っていることは知ってはいたが、高いので買わずにいた。
残り3篇が収録作品であれば、一件落着である。
店員の目を盗んで(?)、残りの3冊を見た。
2篇は収録作品であったが、もう1篇は未収録であった。
『日本カメラ』からの収録は6篇である。
『星座…』の「郊外の町で」が宙に浮いた。
初出誌の記事はいいかげんとは言わないが、結構まちがいがある。第10号に書いた『武蔵野S町物語』の例もある。
『食後は眠い』の初出誌一覧にある『カデット』94年2月号は3月号、『エスクァイア』94年10月号は11月号のまちがいである。
『住まいの設計』は『新しい住まいの設計』と雑誌名が違っていた。
カンベンして下さいヨ。探すのにえらく時間がかかるんだから。
『移動遊園地』に収録されている「テープレコーダー」は『婦人公論』92年2月号には掲載されていない。
これはいまだに不明である。
ほんのチョットのミスが、こちらには重くのしかかる。
悪意がないのはわかるが、うらみたくなる時もある。
関係者の方々、よろしくお願いしますヨ。
それにしても、「郊外の町で」の初出誌はどこへ行っちゃたんでしょうかネ。
私の探し方が悪いのかナァ。
『オール讀物』の「寄り道コレクション」の未収録作品1986年11月号 第2回「グルメのY課長の秘密」
『日本カメラ』の「ショートshotストーリー」(1986年)
1月号 @ 「怪しいポマード男に写された傑作スナップ写真の話」→『114』「ポマード男」
2月号 A 「メカに弱い藤村が、全自動カメラを手にする時」→未収録
3月号 B 「ポートレートの復讐」→『114』「彼は、彼女に、恋をした」
4月号 C 「彼女が写したパリの写真」→『114』「彼女が写したパリの写真」
5月号 D 「欄外写真の復讐」→『114』「ささやかなことにこだわる」
6月号 E 「『とりあえず、ゲイジュツ的な写真を…』」→未収録
7月号 F 「100枚のブロマイド」→『114』「マーシャ」
8月号 G 「僕を救ったポラロイド」→『114』「右腕にナマズの刺青」
9月号 H 「12回のお見合い写真」→未収録
10月号 I 「消えたアルバム」→未収録
11月号 J 「めんどくさいし…」→未収録
12月号 K 「目には目を…」→未収録
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