★ 被対象本1 2007(H19)年5月5日
2 晶文社
3 四六判(187mm×128mm)
4 978−4−7949−6710−7
5 ¥1785
6 エッセイ集
7 散歩といえば古本屋巡礼。心の針がふりきれるような本と出会いたい。先人が時代を、生活を、人生を語る。本と出会い、人と出会う至福がいっぱいの一冊。古本は、知れば知るほど愉しく奥深い。古本暮らしは、愉しく、辛く、幸せだ。 (カバー内側の文より作成)
8 奥付とカバー裏の内側に著者の略歴あり。
9 『彷書月刊』ほかに掲載(2003〜2007)されたエッセイの単行本。
そのなかの一篇「練習と習慣」(「晶文社ホームページ」に2005年12月発表)は永倉万治について書かれた文章である。副題に「永倉万治の教え」とある。
≪生まれ育ちは変えられないが、習慣は変えられる。そのために必要なものは、変えようとおもう意志(気合)だけだ。
でも悪い習慣を身につけてしまった人は、意志も弱い。意志が弱いから、努力が続かない。練習もしない≫
荻原は悪い習慣は変えるべきであると思い、それを練習が可能にすると永倉から読み取る。
≪かくしてわたしも”練習の人”になろうと決めた。とりあえず、練習してみる≫
≪永倉万治のエッセイのおもしろさは、自己啓発書や経営の本に書いてあるようなことが、文学の装いをまとって物語や会話の中に溶け込んでいたりするところかもしれない≫
≪(自分は)三十歳すぎたころから、人生の残り時間ということをかんがえるようになった。
「このままぱっとしないで……」というおもいがしょっちゅう頭をかすめるようになった。いかん、いかん。「今さら」とか「もう手おくれ」というかんがえをふりはらいつつ、なんとかもうすこしマシな人生をおくれるように気持の建て直しをはかる。
今もそのくりかえしだ。それが習慣になっている≫10 「万治くらぶ」第292号参照
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