★ 被対象本1 2003(H15)年8月20日
2 小学館
3 四六判(188mm×130mm)
4 4−09−386120−X
5 ¥1365
6 エッセイ集
7 原体験が吹き替え版と東京12チャンネルお昼のロードシ ョーだった悲劇(?)の映画マニア。飲み屋では美女を相手に愉快なエロ トークを連発させるヤングおやじ。そして週末は、女のコとデートする以上に 息子と過ごす時間に全精力を注ぐお父ちゃん。「天国の本屋」シリーズの著 者の、過剰なまでに涙と笑いと、そして愛に満ちたエッセイ集……。 (出版社/著者からの内容紹介より抜粋)
8 奥付の裏側に著者の略歴あり。
9 著書HP『週松』(2000〜2003)と複数の雑誌に掲載(1997〜2003)されたエッセイの単行本。
そのなかの一篇「10年に一度、永倉万治さんを全部読み返す」(『小説現代』に2003年1月発表)は永倉万治について書かれた文章である。
≪10代、20代、30代で「そのとき出ているその作家の全著作を読み返す」ということをやったのは、永倉万治さん一人しかいない≫
著者は根っからの永倉ファンである。その彼が雑誌の編集部で働くようになって、永倉に原稿を依頼したことがある。
≪私はたった一度だけ永倉さんとお電話でだがお話しすることができた。フリー編集者として、ある雑誌の800字程度のコラムの依頼だったのだが、そのとき永倉さんは電話口で「喜んでお引き受けいたしますけど、どうして(そういう企画を)僕に?」と聞かれた。私は「すいません、この企画だから、ではないんです。(自分が永倉さんのファンなので)いつか何かの機会があったらぜひお願いしたいとずっと思っていました」と実に失礼なことを言ったのだが、永倉さんは「嬉しいなあ。ありがとう」と笑ってくださった。
しかしその後、実際にお目にかかることもできないまま、永倉さんは逝かれてしまった≫10 「万治くらぶ」第305号参照
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