万治くらぶ/第380号
万治くらぶ

第380号

2021/12/17

▲万治なんでも雑記帖(170)『Wind』情報(7) 南ドイツへ取材旅行

 『ウインド』の3-2号を見ていたら、「南ドイツ旅行 編集部・長倉恭一」が目に飛び込んできた。

 びっくりして、慌ててもくじを確認した。

 そこには【特集2ドイツ旅行】現地取材レポート 南ドイツ旅行とあるが、執筆者の名前がない。

 目次に永倉の名前がなかったので、うっかり見落としてしまったのである。恥ずかしい限りである。

 たぶん、JALからの依頼で、『ウインド』の特集に南ドイツを企画して、永倉が派遣されたと思われる。

 海外旅行が得意で文筆も立つ永倉にとって持って来いの仕事である。

 レポートには、”ドイツ純粋観光旅行の楽しみ方”がテーマで、コースはハイデルベルクからロマンチック街道を経てミュンヘンにいたる一週間の旅とある。

 それならば、永倉の取材旅行をちょっと詳しく辿ってみる。


 フランクフルト空港からアウトバーンをバスで南に行く。

 途中アウトバーンの横に多くの人たちが楽しんでいる小さな湖が点在する。

 同行の添乗員が言う。「あれはぜんぶ人工湖ですよ」。

 アウトバーンを造る時に大量の土を掘り起こしてできた巨大な穴に水を引き、木を植え、魚を放ち、数十年かけて素敵な湖にしたという。感心する。

 ハイデルベルクに到着する。ここはロマンスで名高い古都であり、学生の街でもある。

 名物レストラン”ローター・ロクセン”(赤牛亭)で白ワインを飲み、ビールを飲み、仔牛のレバー包み焼きを食べた。

 翌日、ライン川畔のリューデスハイムから船に乗る。両岸の斜面にはぶどう畑がひろがり、時折、古城が見える。

 ゆるやかなラインの流れ、ワインの酔い心地と軽い船の振動が気持ちいい。

 前方右手に”ローレライの岩”が見えてくる。船内には”ローレライ”の調べが流れる。

 再びリューデスハイムに戻る。ここは名にしおうワイン地帯である。

 バンドの演奏とにぎやかな歌声にあふれるつぐみ横町のレストランで昼食。

 オックス・テイル・スープ、七面鳥のチーズ焼き、セロリ・サラダ、ラインワイン白。

 歌声が静かにではなく、ブンチャカ・ブンチャカ流れるなか、ワインを飲む。「なんて、うまいんだろう」。

 夜はハイデルベルクに泊まる。中世風特別室で中世ショーを観る。

 ショーの後で、ウイリアム・テルばりに、ボウガン(弩弓)の試し射ちコンテストを楽しむ。

 ディナーはレバー入りコンソメスープ、羊のあばら肉焼きとシュペッツレー、白ワイン。

 翌日は、まずグッテンブルク城。

 ワシやコンドルのフライトショーを見学。コンドルがダミーの兔めざして急降下、大歓声が上がる。

 ホルンブルグ城で昼食。静かな午後。心地よいワインの酔いと、ドイツ料理の満腹感。

 中世への幻想をかきたてるロマンチック街道を行く。赤い瓦屋根と尖塔が立ち並ぶ城壁の街、ローテンブルクへ。

 仕掛け時計のある市庁舎広場近くのホテルに泊まる。夕食は生ハムと白アスパラカスのディナー、バターソースで本当にうまい。

 翌朝も快晴。中世の面影をとどめる美しい町ディンケルスビュールに立ち寄る。

ローテンブルク  ・  ディンケルスビュール  ・  アウグスブルク
 つぎは、ロマンチック街道中最も大きい町アウグスブルクに到着。

 この町はローマ皇帝アウグスチヌスがつくった。町ができてからもう少しで二千年になる。

 ここでのビールは、飲むときにレモンをしぼって入れる。ノドの乾いた時の一杯目の味は最高。

 ロマンチック街道を通り抜けると最終目的地の大都会ミュンヘンに入った。

 ここでの楽しみは、夕方、陽の沈むまでの時間、通りに面したビア・レストランの椅子に腰をおろしバイツェン・ビアーを飲む。

 目の前の道行く様々ドイツ人たちを眺めながら、永倉は、訪れた町々をひとつひとつ思い浮かべて、南ドイツの旅の体験を語る。

 「澄み切った空気や美しい街並、深い森やゆるやかな川の流れ…そうした心地よい風景と、全体に漂うきっぱりとした清潔感、
 そしてプロに徹した人々の印象が、最後まで強く残った。」


 私もジャルパックの特別コース「ドイツ・ロマンの旅10日間」に行ってみたい。

 ドイツの魅力をたっぷり味わって、愉しんで来たいな〜ぁ!


   写真16:永倉作品掲載の『ウインド』3-2号の表紙

   写真17:ローテンブルクの写真(『ウインド』3-2号より)

   写真18:ディンケルスビュールの写真(『ウインド』3-2号より)

   写真19:アウグスブルクの写真(『ウインド』3-2号より)


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