★ 被対象本1 2007(H19)年4月20日
2 文藝春秋(文春新書)
3 新書版(174mm×110mm)
4 4−16−660568−2
5 ¥788
6 人物論
7 なぜ18歳が大人達の心を揺さぶるのか? 老若男女を問わず湧き起こった「ハンカチ王子」ブーム。日本人は早稲田実業の投手・斎藤佑樹くんの姿と態度と受け答えに、失われた古きよき日本の美しい復活を見た! (「MARC」データベースより)
今どき、こんな若者がまだいるなんて――と、多くの日本人を感動させた「ハンカチ王子」斎藤くん。この昭和最後の年生まれの好青年に、古きよき日本の奇跡の蘇えりを見た(カバー内側文より)8 カバー裏内側に著者の写真と略歴あり
9 永倉と中野は『サンデー毎日』にコラムを書き始めた頃からの付き合いであり、中野は永倉本の書評を多く書いている。
本書でのこの引用は、『新・昭和30年代通信』の「高校三年生」からである。
≪団塊世代の作家で、二〇〇〇年に亡くなった永倉万治さんも「いまでも、あの『高校三年生』のイントロが始まると、どんなことがあっても、体の方が歌い始めてしまう名曲である」と『新・昭和30年代通信』(小学館)に書いていた。
高校時代の永倉さんはVAN、JUNのアイビー・ファッションで身を固め、洋楽(アメリカンポップスとフォークソング)にかぶれているまっ最中。歌謡曲なんて目じゃなかったので、舟木一夫に対してもフン!と思っていたという。ところが……。
「あの歌(『高校三年生』)の力は、強烈で、どこか『青い山脈』の親戚みたいなイントロと共に、どうカッコつけても、ハイスクールではなく、高等学校に通っていたボクラは、『♪クラス仲間はいつまでも』なんていう、素朴なフレーズの前には”アイビー”も力なく、アッという間に、みんなころんでしまった」(『新・昭和30年代通信』)≫
中野は『偽隠居どっきり日記』にもこの部分を引用している。
彼女は永倉の「高校三年生」感を随分と気に入っているみたいである。10 「万治くらぶ」第258号参照
|