永倉万治作品目録/第141号
永倉万治作品目録

第141号 参考作品本

2007/12/30 

    『斎藤佑樹くんと日本人』 (中野翠:著)

 ★ 被対象本

 1  2007(H19)年4月20日

 2 文藝春秋(文春新書)

 3 新書版(174mm×110mm)

 4 4−16−660568−2

 5 ¥788

 6 人物論

 7 なぜ18歳が大人達の心を揺さぶるのか? 老若男女を問わず湧き起こった「ハンカチ王子」ブーム。日本人は早稲田実業の投手・斎藤佑樹くんの姿と態度と受け答えに、失われた古きよき日本の美しい復活を見た! (「MARC」データベースより)
   今どき、こんな若者がまだいるなんて――と、多くの日本人を感動させた「ハンカチ王子」斎藤くん。この昭和最後の年生まれの好青年に、古きよき日本の奇跡の蘇えりを見た(カバー内側文より)

 8 カバー裏内側に著者の写真と略歴あり

 9 永倉と中野は『サンデー毎日』にコラムを書き始めた頃からの付き合いであり、中野は永倉本の書評を多く書いている。
   本書でのこの引用は、『新・昭和30年代通信』の「高校三年生」からである。
   ≪団塊世代の作家で、二〇〇〇年に亡くなった永倉万治さんも「いまでも、あの『高校三年生』のイントロが始まると、どんなことがあっても、体の方が歌い始めてしまう名曲である」と『新・昭和30年代通信』(小学館)に書いていた。
   高校時代の永倉さんはVAN、JUNのアイビー・ファッションで身を固め、洋楽(アメリカンポップスとフォークソング)にかぶれているまっ最中。歌謡曲なんて目じゃなかったので、舟木一夫に対してもフン!と思っていたという。ところが……。
   「あの歌(『高校三年生』)の力は、強烈で、どこか『青い山脈』の親戚みたいなイントロと共に、どうカッコつけても、ハイスクールではなく、高等学校に通っていたボクラは、『♪クラス仲間はいつまでも』なんていう、素朴なフレーズの前には”アイビー”も力なく、アッという間に、みんなころんでしまった」(『新・昭和30年代通信』)≫
   中野は『偽隠居どっきり日記』にもこの部分を引用している。
   彼女は永倉の「高校三年生」感を随分と気に入っているみたいである。

10 「万治くらぶ」第258号参照

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