★ 被対象本1 2005(H17)年7月1日
2 千倉書房
3 A5判(216mm×148mm)
4 4−8051−7700−4
5 ¥2730
6 研究書(医療関係の専門書)
7 医療のみならず、健康、福祉、教育など専門的対人サービスの提供者とその利用者に対して、単なる技法ではなく、その根底にある思想から解き明かし、サービス提供者と利用者の尊厳ある関係性の構築について展望を示す。 (「MARC」データベースより)
8 奥付に著者の略歴あり。
9 島津はヘルスケアに携わる人に対して言う。患者は予後(病気の治癒後の経過)が確定した時には、死に対する不安はなくなっているが、それにも増して、自我の不安とスティグマ(身体の機能が損なわれたり傷害が残ったりすることの負い目)の不安が襲ってくる。この症例として永倉の体験を採り上げている。出典は「杖なしで歩くには一○年かかる」(『婦人公論臨時増刊号』1997年11月)である。
≪・ (脳溢血で倒れた筆者が、杖なしで歩けるようになるまで一〇年かかると聞いてしまって)頭の中にこびりついた「一〇年」という言葉が呪文となって頭の中をクルクル回り出し、私は絶望の底に落ちていきそうになった≫(P93)
≪・ 車椅子に乗っていた頃は、自分は重い病気だとわかっていたから別に何とも思わなかったが、健常者に近づいてくるにしたがって、装具を見られるのが恥ずかしくなってきた≫(P96)10 「万治くらぶ」第345号参照
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